イタリア製の服地によるスーツやジャケットは、どうしても安価なイメージが付きまといがち。
しかし、内実はバンチ(服地見本帖)しだいで高級な英国製や日本製に比肩する服地を
探すことができます。伊「カノニコ/Canonico」はその典型かもしれません。
創業は1663年からというのはまさに驚きです。それだけに同社のアーカイヴは半端なものではありません。
300年という時間を超えてストックされた、アートのような服地が集録されています。
イタリアの服地というと耐久性やハリ・コシがイマイチな印象がおありかもしれませんが、
コレクションによってはヴィンテージ服地を彷彿とさせる逸品が散見されますので、
一概に切って捨てるにはもったいない存在です。そこで、当店では同社のバンチから厳選して
オススメの服地を店頭にご用意しております。その一例が、写真のお仕立て例です。
朝から夕までパリッとした雰囲気を維持してくれる強撚糸を4本束ねた〈4プライ〉。グレイのウインドウペイン。
春先をメインに着るなら2ピースを、より幅広い季節スパンで着るなら3ピースをお選びください。
ウエイトは春・秋・初冬までの着用スパンの長い390gです。ちなみに、「カノニコ」社はミラノの西北はスイス国境に近い、
山々が美しいプラトリヴェロに本拠を構えています。