- 2016.06.16
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ラッフルズホテル
1887年開業のシンガポール最高級のホテル。
コロニアル様式の建築からは、旧き良き欧米の気品が伝わってくる。
チャーリー・チャップリン、ジョン・ウェイン
ノエルカワード、サマセットモーム etc
歴代の顧客は錚々たる顔ぶれだ。
この“館”の歴史を紐解いていくと
興味深いエピソードが次々に出てくる。
(ここから少しお付き合い頂ければ幸いです)
特に、第二次大戦時の事であるが
シンガポールは日本の占領下になり、ホテルは陸軍に接収されてしまう。
その後、将校達の宿泊施設となり、名称は「昭南旅館」に変更させらた。
メイドの制服は和服になり、館内のボールルームから聴こえてくる音楽は
おしゃれなジャズやクラシックではなく、軍歌や民謡に変わった。
この時期、軍人達はホテルの宿泊記録や名士達が残していったサイン、愛用品を殆ど破棄してしまう。
当然、絵画や家具等、高級である備品は根こそぎ略奪されている。
ちなみに終戦当時の横浜ニュー・グランドホテルも、アメリカ軍によって
前述のような被害を受けている。
ラッフルズホテルは1946年、再オープンを果たした。
地元の大物銀行家が、それまでの経営権を握っていたアルメニア系のサーキーズ兄弟から権利を取得した。
新しい経営者は、戦前では当たり前だったアジア系客への差別や偏見を強く批判し、それらを撲滅させた。
それからは、現在と変わらず非常に高いホスピタリティを堅持している。
その他、色々とロマン溢れるエピソードも有りますが、ここでは割愛させて頂きます。
気になる方は、ラッフルズに関する書物や映画も有りますので
是非一度、ご覧になって下さい。
大阪店/長澤
PS:「いつか訪れてみたい・・・」と思い続けている私ですが
当分は暇を見つけながら、ホテルの写真と“にらめっこ”を繰り返して
妄想バカンスを楽しみたいと思います。(笑)