- 2016.12.26
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シドニー・ポラック監督の「コンドル」という映画がありました。旧い映画ですみません。この映画、ロバート・レッドフォード主演のポリティカル・サスペンスで、彼が演じるCIAの書籍分析官(ただの公務員)がなぜか陰謀に巻き込まれていく、というストーリー。いわゆる巻き込まれ型のサスペンスなのですが、本編の終盤に手袋の存在が印象的とも思えるシーンがあります。ご存知ない方は是非観てほしいと思います。
主人公に忍び寄るCIA派遣の殺し屋(あの名優マックス・フォン・シドー)。標的に擦り寄り、ゆっくりと革手袋をはめる。その手にはワルサー。しかし、殺されるのはレッド・フォードではなかった・・。いかにもプロの殺し屋という仕草で革手袋を着けるシーンが、まるで儀式の段取りを踏んでいるようで「プロフェッショナルとはなぁ」、と諭されているような凄味を感じさせたものです。
さて本題、オススメしたい手袋のお話しへ移ります。カーフ(仔牛)、ケープ(羊)、ディアスキン(鹿)と革手袋の代表的な素材を取り揃えております。いずれもUKメイド。「チェスター・ジェフェリーズ」というメーカーのお品で、アンラインド(裏地なし)を仕入れております。とくにオーダー・コートの雰囲気に合うことを品揃えのポイントにしたつもりです。黒のモカカーフなどは、カバート・コートに似合うでしょうし、ブラウンのケープなどはトレンチ・コートにもよく似合います。いずれも、高級ゾーンの革素材を使用したバタク・セレクト。師走はアチコチに出かけ、着脱を頻繁に繰り返しますので、手袋はくれぐれも紛失しないようお気を付けください。(本店 柴田)
▇ 英「チェスター・ジェフェリーズ」