- 2017.02.10
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日本人のフォーマル・ウエア感で規定すると、参列および列席者の場合は冠婚葬祭すべてが黒のスーツ。葬儀の場合はネクタイが黒。婚礼の場合はネクタイが白。法事や披露宴の2次会も黒×ネクタイ差し替えでやり繰りできてしまいます。でも、「それでいいんでしょうか」という方が増えてきているため、当店ではブリティッシュネスを基軸に、あるべき参列・列席者のフォーマル・スーツをご提案することにいたしました。葬祭の場合は喪に服すと言う意味で、趣味のいい上質な服地のブラック・スーツ以外考えられませんが、婚礼の場合は夜の披露宴を除けば、喪に服しているわけではないのでダーク系の色は避けたいと考えました。明るいグレイ系統の色合いで、かつ仕事で参加しているわけではありませんから、ビジネス・スーツとは違うスタイルの華やかなオーダー・スーツを選択すべきでしょうか。ここで悩ましいのは、新郎よりも目立たず、それでいて祝いの席にふさわしい艶やかさを発散させることです。写真のスーツは当店がオススメしているウエディング・フォーマル用のスーツです。イングリッシュ・ドレープカットをベースに、ラペルをピークドにし、ダブルブレステッドのウエストコートを組み合わせています。英国王室・貴族の祭事でよく着られるパターンですが、これからの時代、ハレの祭事には黒以外のこのようなスーツが日本でも主流となっていくことを期待しております。(本店 長谷川)