- 2017.02.21
- Blog
濃紺やグレイのスーツをお持ちでないお客様は、おそらく少数でしょう。では、ブラウンはどうでしょう。成人してから1着も所有したことはない、あるいはオフィスでは目立つので選択肢にないという方が大多数を占めるのではないでしょうか。1920年代のオリンピック英国チームを描いた映画「炎のランナー」を観ると、ブラウンのスーツを着た人たちが散見されますように、非常にクラシックな色柄だったようです(当時の資料をもとに映画衣装を作成しているので)。ブラウンをはじめアースカラーといえば、ツイードということになりますが、’20年代ではスーツとしても多用され、現在の英国でも、紺、グレイに次ぐ第三のチョイスと考えられています。国内では着用している人が少ないせいか、地味な色目に反して逆に目立ってしまうお色ですが、シャツやネクタイの色使いを単色や渋めに抑えることで絶妙な枯れた感じを楽しむことができます。チョイスとしてはかなりの玄人好みと言えそうです。うまくまとめるには、やはりアースカラーに合う色目(白、生成り、ダーク・ブラウン、ライト・ブラウンなど)で構成することです。落ち着いた渋い男のイメージには最適な色柄だと断言できます。(本店 長谷川)