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ヴェニスに見る、リネン・スーツの着こなし。

             

思考を春夏モードにチェンジさせるため、約10年ぶりに「ヴェニスに死す」を鑑賞しました。巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の代表作の一つです。脳裏に焼き付く映像美と心和ませるクラシック音楽が素敵な作品であり、私にとって印象深いのは主演のダーク・ボガードが着用しております、ホワイトリネンのスーツです。物語の設定が1910年代ですので、厳格なドレスコードが存在した時代。当時のコーディネート(帽子・ステッキ・オッドベスト)をそのまま現代に取り入れるのは難しいですが・・・。重要なのはその人の装いが“浮かないこと”です。演出上のセッティングとはいえ、浜辺に佇むダーク・ボガードの隙のない着こなしは、見事に周りの風景に溶け込んでいます。常日頃、心得ているつもりでおりましたが、紳士にとってロケーションに馴染ませる装いはとても大切であると改めて感じました。何よりも最近のんびりとした邦画ばかり観ていたせいか、例えようのない反動が凄かったです(汗)。さて、そろそろ本題に入りたいと思います。前置きの話題にあやかりまして、今回はバタク オリジナルのヘビーウエイト・リネンをご紹介いたします。

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【ベージュ】ホップサックの織り目が実に綺麗です。清涼感・季節感を表現されたい方はこちらでのお仕立てを推奨いたします。私の感想ですが、明治~大正の文豪を彷彿させる知的な佇まい?みたいなものを感じます。日本人にとって馴染み深い服地である理由が伝わってきますね。仕上げにはぜひ、パナマ帽をお忘れなくっ!!

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【ネイビー】ビジネス・ユースにも対応できる優れ物です。こちらは都会的な雰囲気がお好みの方、リネンが初めての方にもおすすめです。デニム地のような褪せ感を楽しめるところも見逃せません。洋服の愉しみ方や育て方を教えてくれる良きパートナーになるのではないでしょうか。

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今回の服地はヴィンテージ・リネン(1940年代~1950年代)を詳細に解析して当時の紡績方法・織布技術を再現した貴重な逸品です。ウエイトは570g。一般的な秋冬物にも勝る重量感があるかと思いきや、仕立て上がりは程良く軽快です。現在、大阪店では3ピーススーツのサンプルをご用意しております。ぜひ店頭にて生地感や風合いをお確かめ頂ければと思います。皆様のご来店お待ちしております。(大阪店・長澤)

[バタク   オリジナル ヘビーウエイト・リネン/570g]
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Bespoke Tailor batak.