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時計と服地の話。

ちょっと箸休めに時計のお話。私は昔から時計(Watchの方)が好きでこれまでたくさんの腕時計を所有してきました。中でも好きなのは1940~1960年代に製造されたヴィンテージ・ウオッチ。スイスの時計産業が全盛期を迎えたころに作られた腕時計です。各メーカーがコストを考えず、ひたすら良い時計を作ることを競い合っていた時代。それは作り込まれたムーブメント(中の機械)を見れば、いかにオーバークオリティか分かります。耐久性とメンテナンス性を重視した設計、磨き上げられたパーツ、見えない部分にどれだけのコストがかかっているのか驚いてしまいます。それだけではありません。最大の魅力は何といっても経年変化によるエイジング、「味」です。愛着を持って大事に扱われてきた個体は、最高に良い雰囲気を醸し出しています。ただ、近年ではそのような個体が激減しており、そのため相場(価格)もかなり高騰しているのが現状です。私が収集していた頃と比べて2~3倍以上の価格となっています。これではとても趣味として愉しむことができません。

と、ここまで書いてきてお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この話は時計に限ったことではありません。ファブリック、そうです。「服地」の世界でも同じことが言えます。往年の英国服地の良さがヴィンテージ・ウオッチの良さと重なります。ヴィンテージ服地も数に限りがあるので最近ではなかなか良い出物が見つからないのが現状です。そこで当店が往年の英国服地の良さを再認識して取り組んでいるのが、国内のミルに発注している「バタク・オリジナル クロス」です。昔の英国服地を分析し、納得がいくまで何回も試作を繰り返して織り上げている当店別注服地です。私の主観ですが、この服地の良さは2年目、3年目に如実に分かります。着用を繰り返し、何度かクリーニング等で水を通すことで見違えるほど服地の風合いが変わります。5年前に仕立てた当店別注の3プライのポーラ服地は3年経過すると硬さがなくなり、逆に滑らかさが生まれましたが、ハリとコシはしっかりキープしているのでシワにならないという経年変化っぷりに感動を覚えたほどです。舶来思考の方も多いかと思いますが、当店別注服地は試すだけの価値は十分にあることを断言します。なぜでしょう?着用している私が知っているからです。(大阪店 工藤)

PS.先日、長澤が大阪店勤務2年目を迎えましたので更なる飛躍を願って焼肉を食べに行きました。2年目の抱負を問うと「2年目はあばれます!」と何とも頼もしい”あばれる君”化宣言!ますますこの男から目が離せない!(笑)

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Bespoke Tailor batak.