ヴィンテージ(主に’50年代〜’70年代)の服地と向かい合うたびに、枯れた質感や復元性に富む風合いに感銘を受けておりました。どうすればこんな風合いになるのだろう。時間の経過か、服地そのものの特性か。答えはその両者が奏功しているようです。遅いスピードで幅の狭い服地しか織れない旧式織機を使っていたこと。時間の経過による油分の蒸散。ヴィンテージ服地が熟成する背景はこのような要件があると察しがついていたのですが、流通量の点で大手のミルやマーチャントではビジネスになりにくい。私たち「バタク」のような小規模テーラーなら何とか商品化できるのではないか、と始めたのが「バタク・クロス」という服地商品です。当初に在庫しておりましたストックは、ヴィンテージ・クロスらしい服地特性を発揮し始めております。オススメはウエイト300g(10オンス)のウーステッド。秋・冬・春と夏を除く各シーズンで着ることができるスタンダード服地です。
写真のグレイ・ペンシルストライプに加え、グレイ単色、ネイビー単色、ネイビー・ピンストライプ、ブルーのシャドーグレンチェック、チャコール・グレイのホップサックなどを在庫しております。