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オーヴァーコートの名作映画。

オーヴァーコートの着方について非常に参考になる名作映画といえば、「第三の男/The Third Man(1949)」を筆頭に挙げる人は多いかもしれません。主演のジョセフ・コットンとオーソン・ウエルズが着る印象的なチェスターフィールド・コート。ウイーンの下水道を舞台に逃走するオーソン・ウエルズを描いた光と影が行き交う名シーンでは、オーヴァーコートのシルエットが何とも印象的でした。実はこのシーン、オーソン・ウエルズがヨーロッパロケのついでに旅行に出掛けてしまい、本人のいないままスタッフや監督、キャストが代役を務めたそうです。大柄なオーソン・ウエルズの体躯に合わせたややオーヴァーサイズぎみのコートを小柄なスタッフが着るため、詰め物を多用したと言います。結果、理想的なシルエットをつくることができ、劇中のあの印象的な影の映像につながったそうです。出演者が着ていたオーヴァーコートはロケ地がオーストリアだけに、ローデンクロス(※)ではないかと推測されます。スタイルはと言うと、製作国自体はイギリスですが、人物設定がアメリカ人ですので、ゆとりのあるボールド・ファッションになったのでしょう。ところでこの作品には007映画ゆかりの人物が参加しています。役者としては007のM役で有名なバーナード・リー。助監督に「ゴールドフィンガー」を監督したガイ・ハミルトン。音声スタッフには「ユア  アイズ・オンリー」の監督を務めたジョン・グレンなど。とくにジョン・グレンは自身が監督した「リビング・デイライツ」に、「第三の男」のオマージュとして観覧車のシーンを盛り込んでいるほど印象深い参加作品だったのでしょう。

監督:キャロル・リード

脚本:グレアム・グリーン

キャスト:ジョセフ・コットン、オーソン・ウエルズ、アルダ・ヴァリ

音楽:アントン・カラス

1952年日本公開

 ※コート用ローデンクロスのバンチ(生地見本帖)を各店にご用意しております。

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