首まわりの服装品で、男が唯一仕事で着用できるのがフォー・イン・ハンド、すなわちレギュラー・タイです。一方、当初は競馬観戦に集う貴族の装飾品として首に巻いたのが、アスコット・タイ。アスコット競馬場に由来し、フォーマル・ウエアに分類されていましたが、現在ではオフウエアとしての着用例が一般的になっています。これら首まわりの服装品が登場した背景には、防寒や急所である首を守るという機能を求めた結果であることは想像に難くありません。それが、17世紀頃から男女を問わず着飾るためのものに変化していきました。さて12月もあと数日というタイミングで、当店オリジナルのネクタイと新柄のアスコット・タイが店頭に並びました。ネクタイでは、ウールシルク(ウール63%/シルク37%)の3種。フラノのスーツに似合うグレイ基調の柄をご用意しました。一方、アスコット・タイに追加されたお品は、英「デビッド・エバンス」の傘下となったシルク専門ミルの英「アダムリー」が作るハンドプリントの新柄。同社のアーカイヴから厳選した小紋柄とクラシック・ペイズリー柄です。非常にコシの強いシルク地ですので、結び目にフワッとした丸味をつくることができる本物のアスコット・タイです。さあ、もうすぐ新年。新しい年には新しいネック・ウエアで気分も一新。
フランネルのスーツに合わせたウールシルク混のバタク オリジナル タイ。
英「アダムリー」から、ヴィンテージ・アーカイヴの新柄が到着。