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お知らせします。春夏のシャツ・オーダー情報。

かつて、シャツが下着に分類されていたことはご承知のことかと思います。その主たる目的は、上に着るスーツに身体の汚れが及ばないようにするためだったと言います(※1)。つまり、皮脂や汗、皮膚の老廃物でスーツが汚れないようにするのがシャツの役目(スーツは滅多に洗わなかった)。単なるダンディズムを表現するアイテムではなかったんですね。さて、今年もシャツ・メーカー各社から新柄・新色の生地が届いております。「シーアイランド・コットン®」こと海島綿協会からは無地ホワイトとストライプ。元々は英国の老舗シャツ・メーカーであった伊「トーマス・メイソン®」からは、綿100%ながら耐シワ加工(※2)を施してある出張旅行向けの〈ジャーニー〉という生地。そして、清冽な水が湧くアルプスの麓、オーストリアの「ストームテクス」製高級シャツ生地など、いろいろと新しいお品が入荷しております。ところで、襟とカフスのみを白生地で構成するクレリック(和製英語。正しくはカラー・セパレイテッド シャツ)をご注文された場合、擦り切れても同部分を有償で新品の生地に交換するサービスがご利用できます。シャツは襟とカフスに消耗が集中しますので、ご要望の節は是非お申し付けください。

 ※1   中野香織著「スーツの神話」(文春新書刊)より

※2  綿糸のテンションを高めることで防シワ性を向上させている