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80’sレアストックでジャケットを。ミノバ

デッドストック服地の魅力は、生産された時代だからこそできた、手間がかる製法と良質な原毛材料にあります。服地に対する考え方や市場のニーズが現代とは異なる点も、文化的かつ歴史的な意味でその価値を高めています。稀少性はむしろ優先順位が低いと考えられるでしょうか。たとえば、国内大手の御幸毛織が傘下に収めている英国ヨークシャーのミル「MINOVA/ミノバ」。同社のデッドストック服地を分析してみると、「現代にはない文化的価値」を色・柄・製織などに感じ取ることができます。写真の服地を仔細に眺めてみてください。非常に多彩な色糸を使い、古風なバスケット柄に仕立て上げております。現代の手法で同レベルの服地を製織してもこの手の込んだニュアンスはおそらく出せないと思われます。ウエイトは、ウィンター・シーズンに適合する400g。100%高級メリノウール使用。1980年代に流行したハンギングシール(樹脂製のラベル)が物語る、ロンドン・テーラー黄金時代の服地です。合い物ジャケットとしてご注文・お仕立ください。お問合せお待ちしております。