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ヴィンテージ・トニックⓇ VS ミスターX

「ドーメル」の希少なヴィンテージ・トニックⓇが入荷しました。それも実用的にビジネスで着用できるグレイのネイルヘッド(ピンチェック)になります。ヴィンテージ・トニックⓇについてはこれまでもご紹介してきましたので詳細はコチラをご参照ください。現在、市場に残っているヴィンテージ・トニックⓇは減る一方で、さらに実用的に使えるお色柄となると見つけることが困難な状況になっています。といった理由で日常使いできるグレイのネイルヘッドは貴重なのです。

さて、ドーメルが1957年に「トニックⓇ」を発表して高混率のモヘア服地が世界的に大人気となります。当然、他社も負けじと高混率のモヘア服地の開発に取り組みます。Hレッサー&サンズの「レスロン」やスキャバルの「タイタン」などが有名ですね。そのような時代背景の中、無銘柄ながら高品質な服地が織られていたのも事実です。「トニックⓇ」を模して織られたことは間違いない素晴らしいヴィンテージ服地が入荷しました。3プライ・モヘアになり、触ってみると「トニックⓇ」と同等、負けず劣らずなのです。お色は清涼感のあるネイビーブルー、もちろん実用的にビジネスで着用できるお色です。まさに時代が生んだ徒花・・・と言ったらちょっと可哀そうなので、「トニックⓇ」と真っ向勝負できる「ミスターX」と名付けたくなるようなヴィンテージ服地なのです。是非、店頭で王者ドーメル「ヴィンテージ・トニックⓇ」と無銘柄の「ミスターX」を比べてみてください。(バタク大阪 工藤)

追記:昭和の時代のプロレスのお話。”当日発表!ジャイアント馬場のパートナーはミスターX!” とか、”自動車を片手で持ち上げたり、後ろ回し蹴りで新聞記者が咥えた煙草を蹴り落とす!最強の空手家ミスターX!さすがの猪木も絶体絶命!” といったファンタジー溢れる宣伝文句にドキドキしながら手に汗握ってテレビの前で観戦していたのですが、いざ試合が始まると決まって「はぁ?」となったものです。昭和のプロレスファンは何度もミスターXという得体のしれないとんだ一杯食わせものにがっかりさせられたものでした。それが通用したのが昭和という時代だったわけで。