この人の職業はなんだろう、と興味をそそられる服装のひとつにコーデュロイ・スーツがあります。リタイヤ後の年配の男性を想起させるため、もう会社へ行かなくて済む年齢の方々のオールマイティ・ウエアかな、決めつけてしまいがちです。しかし、実際はビートニック的な装い、ややくだけた感じからテレビや映画の製作と言った職業の人たちに愛用されてきた経緯があります。また、エルボウ・パッチを縫い付けて、教育関係のお仕事に従事している方々の着用例が際立ちます。コーデュロイ・スーツやジャケットの魅力は、豊富な色にあると思います。ハマるといろいろな色を何着か揃えたくなり、クローゼットの一角をコーデュロイだけで占拠してしまうなんてこともあるようです。
写真は英国唯一のコットン・ミル「ブリスベイン・モス」。しっかりしたコーデュロイを得意としているため、同社の服地で仕立てると、着古した味わい深い表情に熟していくスーツが仕立て上がります。ウールのスーツと棲み分けて楽しめるよう、パーティやディナーの場へ着ていく服装としても着用いただけます。なお、写真以外のお色も店頭にて在庫しております。詳しくは日比谷店、御苑店にお問い合わせください。
カラー:タン
カラー:オリーヴ