シルク製品の良否について考えることがあります。一般的にしなやかな素材感をシルキーと表現しますが、シルキーであることは必ずしもすべてにおいて是ではないと思うのです。たとえば、芯地のないタイやアスコット・タイなどどを締めるとき、柔らかさ・しなやかさだけの指標ではカタチが決まらず、布きれを首に巻き付けているよう見えてしまうことが多々あります。結論を急ぎます。良いシルク製品とは、「しなやか」である同時に、コシがあること。程良いしっかり感としなやかさが、高バランスで成立していること。この当店の選択基準で選んだお品が、英国の「アダムリー」であり、フランスの「アトリエF&B」、イタリアン・シルクのオリジナルです。一度ご来店になられ、その硬軟のトレードオフが絶妙に両立しているタッチをお確かめください。