テイラーで洋服を仕立てる場合、店頭に服地(1着分以上)を用意しているケースが通常ですが、店頭にあまた並んでいるバンチブック(見本帖)を見比べながら注文服地を決定するケースも増えて来ています。バンチブックを使うと非常に多彩な服地見本から選べるので効率的ですし。服地選びの満足感も同時に得られる点が魅力です。一方、着分にカットされた服地を使うと、仕立て上がりのイメージがつかみやすいという安心感があると同時に、服地メーカーではもう作ってはいないレアな服地を探すことができます。どちらがいいかはお客様次第ですが、通(つう)になると店頭在庫の出物情報に耳をかたむけている方が少なくありません。たとえば、「ラムズ・ゴールデン ベイル」の毛糸で織った珍しいコート専用服地。織り元は「テイラー&ロッジ」。終売品ですので、お品はこれ1着分だけ。シャドーヘリンボーンの単色。仕様は申し分ありません。希少で貴重。そんな服地が店頭には定期的に入荷します。いまこの瞬間にもキープが入っている可能性があるかもしれませんので、店頭までお問い合わせを。
▲「テイラー&ロッジ」コート専用服地。〈ゴールデン・ベイル〉。メーカー(ミル)終売品。