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蔵出し服地で仕立てる贅沢。

化学繊維の混紡素材がもてはやされた時代がありました。アクリルやレーヨン、ナイロンといった素材をシルクやコットン、ウールといった天然繊維と混紡させて各々の欠点を補う素材として、です。それも高級注文服の服地に活用されたと言うから驚きです。’60年代から’70年代に高級服地商が扱っていた「テリレン」もそのひとつ。「テリレン」は英国圏におけるポリエステルの商標で、アメリカでは「ダクロン」、日本では「テトロン」と呼ぶ化学合成繊維。速乾性が高くシワになりにくい特性や発色の良さが評価され、サマーシーズンの旅行・出張用スーツ地として「ドーメル」などの大手服地商が生産・供給していました。現在では注文服のお仕立て用に化学繊維の混紡はマイナーな存在ですが、当時は羊毛の感触に近い素材として重宝したと言います。この「テリレン」をはじめ、バタクのストックヤードには、「服地商」「羅紗屋(らしゃや)」などを通じて永年に渡り買い集めた、非常にユニークな服地を取り揃えております。貴重な蔵出し服地でのお仕立をお考えの際は、是非、一度お問い合わせいただければ、ご要望の希少服地、デッドストック、終売品などをご用意いたします。(バタク日比谷 長谷川)