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モノが違う、ヴィンテージ服地の醍醐味、其の参。

高混率モヘア服地の代名詞と言えばドーメルのトニックです。1957年に発表されたトニックは世界中で大人気となります。となれば、他社も黙っているわけにはいきません。各社競い合うように高混率のモヘア服地の開発に取り組みます。その時代にトニックを忠実に模して織られたと思われる高品質なヴィンテージ服地を見つけてまいりましたので早速ご紹介いたします。

▼無銘柄 3プライ・モヘア混 ブルーグレイ/ピンヘッド 400g

ズバリ言って、トニックを完コピしています。織元が同じじゃないかと疑いたくなるほどトニックと同じ品質、同じスペックなのです。特筆すべき点は、ブルーグレイの色味とピンヘッドの組み合わせの妙。落ち着いた大人の渋さがあります。そして、高混率モヘア特有の過度な光沢感が抑えられていることも嬉しいポイントです。日本の気候を考えると、総裏で仕立てて夏を除く3シーズン対応のスーツとしてお勧めいたします。今では絶対に同じように織ることが不可能なヴィンテージ品質です。銘柄にこだわらず往年のヴィンテージ服地にご興味のある方、必見です。(バタク大阪 工藤)