英国で言うポリエステルが「テリレン®」であることはご存知でしょう。この「テリレン®」の混紡服地についてお客様からお問い合わせが多々ありますので、試しにスーツに仕立てみました。仕立て品は、写真のように3ピース・スーツですが、まず化繊混紡とは思えない素材感が印象的です。それはまるでウーステッド（梳毛毛織）のようと形容できます。つまり、化繊の安っぽい感じは皆無です。そして、羽織るとわかる軽さです。「テリレン®」を40％混紡しているこの服地の場合、ウエイトは200gmsと軽いのですが、単に軽いだけではなく強さをともなう耐シワ性がスーツに高級感を与えています。思うに「テリレン」特有の光沢感や艶感は、40歳代〜50歳代の肩のチカラが抜けた紳士にお似合いかもしれません。(バタク日比谷　長谷川)