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ジェームズ・ボンドとブラウン・スーツ。

最近、会う人会う人から「007観た?」と必ず聞かれます。コロナ禍により公開延期が続いていた最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』がようやく公開され、私も楽しみにしていた作品でしたのでさっそく観てきました。感想ですが、ヒーローアクション映画としては面白い、しかし、007シリーズとしては受け入れ難い、という相反する気持ちが同居する複雑な心境です。一体何を見せられているんだ?と思いながら鑑賞したことは事実です。とは言え、私の心にいちばん刺さったのは、『女王陛下の007』(1969年・英)の挿入歌である「愛はすべてを超えて」(唄 ルイ・アームストロング)が効果的に使われていたことです。インストゥルメンタル2回、原曲1回流れますが、この曲が聴けただけで観た甲斐がありました。ちなみに『女王陛下の007』のテーマ曲もアレンジを変えて流れます。何はともあれダニエル・クレイグ氏、お疲れさまでした!次回作は、庵野秀明監督で『シン・ジェームズ・ボンド』を期待しています、割と本気です(笑)。

さて、007/ジェームズ・ボンドと言えば、やはりスーツについて語らずにはいられません。但し、ここでは初代007のショーン・コネリーが着用したブラウンのスーツについてです。コネリー・ボンドと言えば、グレイやネイビーのスーツの印象が強いと思いますが、『サンダーボール作戦』(1965年・英)ではブラウンのスーツ(アンソニー・シンクレア)を着用している場面があります。生成りのシャツに濃茶のタイを締めて、足元は茶の靴下に黒の表革の靴を合わせています。この合わせは良いお手本です。アースカラーを軸に色調を抑えることで渋みのある落ち着いた男のスーツ・スタイルとなっています。多くの方がグレイやネイビーのスーツはすでにお持ちかと思います。次はブラウン・スーツを着用されてみてはいかがでしょうか。特に年齢を重ねた方にお勧めいたします。なぜなら枯れた様が大きな武器になるからです。(バタク大阪 工藤)


生地:ハリソンズ ブラウン・シャドーグレンチェック

品質:ウール100% 310g

価格:スーツ ¥179,300~


生地:スタンドイーブン ブラウン・シャーク

品質:ウール100% 300g

価格:スーツ ¥209,000~