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価値のある、夏のゴールデンベイル。

予告編を観た時は面白そうとは思わなかったので今回はスルーと決めていたのですが、公開後、批評家や各方面からの高評価、そして観た人のほとんどが絶賛しているので “本当かなぁ?” と半信半疑な気持ちで観てきました「トップガン マーヴェリック」。おみそれしました。久しぶりに胸熱でした。そして、最高で完璧な続編でした。ベタなストーリーで前作と同じフォーマットなのですが、観る側の期待値を軽く超えてくる圧倒的な熱量とリアルな映像に釘付けでした。観客が観たいと思うものを最高レベルで提供するトム・クルーズのサービス精神には頭が下がります。コロナ禍により公開延期が続きましたが、ネット配信ではなく劇場公開にこだわった理由がよく分かりました。前作を観たのが36年前、当時私は学生でした。色々と思い出して感慨深い気持ちになりました。ちなみに今作も80年代風味に作られています。実はすでに2回鑑賞しましたが、3回目もあるかも知れません(笑)。さて閑話休題、ここからが本題です。数ある春夏服地の中でも最上級ランクに位置づけられるのが「テーラー&ロッジ」のラムズ・ゴールデンベイル&サマーキッドモヘアです。ウールの中でも最高品質のゴールデンベイルに高品質かつ希少性の高いサマーキッドモヘアをブレンドしているのですから非の打ち所がありません。また、平織りが主流となる春夏服地ですが、この服地はヘリンボーンという点も希少性と存在感を高めています。服地だけを見るとヘリンボーンの柄がくっきりと見えますが、実際に仕立てると不思議なくらい柄が目立ちません。光の陰影でシャドーストライプのような見え方になります。明るすぎず暗すぎないグレイの色味も絶妙です。2番目の画像は実際に私が仕立てたものですが、色数を抑えてミニマルに装うことで服地の良さが最大限に発揮されます。原毛が良いため手触りも良く、滑らかさと適度なハリ・コシを備えているのでドレープ感も申し分ありません。今後、目にする機会が無いと思われる貴重な服地です。(バタク大阪 工藤)

生地:テーラー&ロッジ グレイ・ヘリンボーン

品質:ウール70% モヘア30% 260g

価格:スーツ ¥231,000~