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映画に見るイングリッシュドレープ。

過去に当ブログやコラムでも取り上げた映画「ファントム・スレッド」(2017/米)は見る度に新たな発見がある作品です。主人公のレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は時代の寵児として脚光を浴びるオートクチュールの仕立て屋。性格は職人気質で完璧主義者、つまり気難しく自己中心的。言い換えれば、隙が無く圧倒的な説得力を持つ天才肌。これは劇中の彼の装いからも伺い知ることができます。例えば、レストランでのシーン。ここではラヴァット・ミルのヘビーウエイトのツイードジャケットを着用しているのですが、肩から胸周りにかけての美しいドレープに魅了されます。計算された緻密なゆとり量、そしてヘビーウエイトの硬い生地を柔らかく縫う技術が優雅なドレープを生み出しているのです。あのようなイングリッシュドレープの上質なジャケットを見せられたら感化されて当然。レイノルズが着用したジャケットと同じ生地でご注文をいただきました。映画同様、ソフトテーラーリングにより美しいイングリッシュドレープを実現しています。

生地:ラヴァット・ミル グリーン チェック

品質:ウール100% 640g

価格:ジャケット¥228,800~