世間を見渡すとネクタイを締めたスーツ姿の大人が少ないことに驚かされます。それを取り上げて問題提起するつもりなど微塵もありません。ノーネクタイは社会の時流であり、時代の風潮だからです。では、ネクタイの需要が大きく減少しているかと言えば、そうでもないのが実情です。バタクでは毎月一定数のネクタイ需要がありますが、多くのお客様は「普段はネクタイはしない」と仰います。しかし、その言葉とは裏腹に「合うネクタイを選んで欲しい」とご依頼いただきます。大事な商談や会議であったり、礼節を重んじる席などにおいてネクタイの必要性を理解されていることもありますが、いちばんは装いの完成度を高めるアイテムとしてネクタイは要となることをご存知だからです。現代ではネクタイを締めている大人はマイノリティかも知れませんが、憚ることなくネクタイを締めることはアイデンティティの表れでもあるのです。

おかげさまで30周年
感謝の意を込めて半年間
2024年11月25日(月)～2025年5月24日(土)