服好きであれば若い頃に背伸びをして購入した服が必ずあるはずです。背伸びが功を奏すことは稀で、どうにもしっくりこなくて裏目に出ることの方が多かったのではないでしょうか。しかし、そこで懲りないのが服好きが服好きたる所以なのです。歳を重ねて着こなしの幅も広がり、そろそろ若い頃に苦い思いをした服に再挑戦することを当然の必然と考えているからです。日比谷店・菅野も例外なく若い頃に苦い思いをしたひとりです。20代の頃、オルタネイトストライプのスーツに憧れて購入したものの、いざ着て見ると違和感があるのは一目瞭然。上手く着こなせた記憶がないと言います。それから時は流れ、今の歳なら、ということでオルタネイトストライプに再挑戦。若い頃とは違い、等身大で着こなせていることは誰が見ても明白。これが服好きのけじめのつけ方なのです。