19世紀後半に誕生したカバートコート。冬のロンドンの街を歩くと日常的にカバートコートを着た紳士を目にします。バタクでは英国紳士の様式美に着目し、創業時からカバートコートの取り扱いを始めて今に至ります。31年前の創業当時、国内でカバートコートを取り扱うショップは皆無に等しく、一部の英国服好きのみぞ知る特異な存在のコートでした。モノの正当な価値を見出し、ブラッシュアップを重ねることで、より良い服作りを行ってきた結果、「カバートコート＝バタク」のイメージが多くの方に広まったと自負しております。最近では若いお客様からのご注文も増えています。裾野が広がり、バタクが提供するスタイルを理解していただける素地があることに感謝しつつ、流行や時代性に捉われることのない価値のある服を後世へ繋ぐこともテーラーの責務と考えています。