2025新語・流行語大賞の大賞10語に「二季」が選出されました。確かに秋という季節は短くなりました。しかし、短期間であろうと紅葉や落ち葉を見れば身に沁みて秋を感じることに情趣があるのです。古来より日本には豊かな四季を愛でる習慣があります。それと同時に服好きは四季と共に装いを愉しむ習慣があります。秋を彩る紅葉の美しいモミジや黄色く色づいたイチョウを見ると、薄手のコートに合わせるストールやグローブの準備に余念がないのが服好きなのです。肌寒くなってきた朝晩に装う実用的な一面もありますが、首元に感じるシルクの肌触りや、一枚革のグローブの質感に深まる秋を感じるのです。季節の変化を装いと共に愉しむ、これは日常を豊かにしてくれる大人の嗜みでもあるのです。



