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岡本 仁氏

Hitoshi Okamoto

意識しないで着られること。それが私のビスポーク。
ビスポークで重視しているのは、着ていることを意識せずにいられる平常心的な雰囲気。と言うのも、着付けないものを着るとどうしてもソワソワしてしまう。普段の自分の生活と乖離しているものを身につけると、何だか落ち着かず、自分の着ているものが気になってしょうがない質なんです。メディアで働く人間なので、本当はもっと引いたところで洋服を見ていなければいけないのでしょうが、「世の男性は・・」とか、「メンズ・ファッションはこうあるべきだ・・」なんてことは考えたことがありません
岡本 仁氏 Mr. Hitoshi Okamoto |ランドスケープ・プロダクツ勤務。1954年、北海道生まれ。民放放送局を経て出版社「マガジンハウス」に転職。同社発刊の数々のライフ・スタイル誌を手がけ、「RELAX」の初代編集長に就任。退社後は文筆業、エディターやキュレーターを営む。著書に『僕の鹿児島案内』、『果てしない本の話』などがある。