「お能」を始めてから所作が変化しました。他人からは、姿勢がいい、背筋の伸ばし方が美しいとよく言われます。重心を下げる姿勢を常に心掛けていますが、これは胸を張っても威張っているように見えません。「お能」で体得した所作です。「お能」という伝統芸能は、最小限の道具で舞います。紋付き袴、白足袋、扇。これだけあれば、場所を選ばず芸を披露することができます。「お能」を習おうと思った理由がそこにあります。外国やパーティの席など、いついかなる場所でも日本人としての精神性や文化特性を表現できるのです。その副産物がスーツ映えする体躯なのでしょう。洋服の作り甲斐があると、中寺さんに褒めていただいております