Tailor's BLOG

g/mの物語。

2016年09月22日

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服地選びの際にそのスペックとして取り沙汰されるものに「ウエイト」があります。そう、服地の重量です。指標となる数値は、150cm幅服地1メーターあたり重さをg(グラム)単位で示すことになっています。なぜ、このような重量表示が必要なのか。やはり、どういう服に仕立てるか、どんな着心地がいいのか、どこで着るのか、着用する季節はいつなのか・・といったお仕立て作業の要件がウエイトである程度指定されるからです。つまり、コートなのか、スーツなのか。着心地は軽目かズッシリか。避寒地で着るのか、避暑地で着るのか。秋にきるのか、夏に着るのか。ウエイト表示があれば、これらの要件から適切な服地選びができるわけです。

スーツの服地に使用されるウーステッド(梳毛毛織)の場合、そのウエイトは一般的に3つの区分に分類されます。ライト・ウエイト(約200g〜約280g)、ミディアム・ウエイト(約290g〜約370g)、ヘビー・ウエイト(約300g台後半〜約400g台)です。

選択の目安としては、ライト・ウエイトが春夏。ミディアム・ウエイトが秋冬春のスリーシーズン。ヘビー・ウエイトが真冬。ということになりますが、昨今の世界的な傾向としてはスーツやジャケットは軽量化しており、服地商最大手の「スキャバル」などでは冬物でも280〜300g台前半という品揃えをしているほどです。背景にはスーパー150’sや200’sといった超細番手の糸が生産できるようになったことと、エアコンディショニングの発達で、スーツを着る環境が快適になったためです。反面、500g台の超ヘビー・ウエイト服地の品揃えは、昨今、世界的にも減少傾向にあると言えます。

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