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簡素な中に美を見出す。

2017年09月25日

昔から私の中のルールでお彼岸を目安に衣替えをすることにしています。先日の休みの日はクローゼットの入れ替えと同時に断捨離を行いました。もうそんなに処分するものはないだろうと思っていたのですが、これが意外とあったりして驚きました。改めてワードローブを眺めていると永世定番と呼ばれるクラシックな洋服ばかりだなぁと思った次第ですが、それもそのはず。気に入ったモノがダメになるとまた同じモノを購入したり、色違いで揃えたりを繰り返しているので10~20代の頃に着ていたモノが今でもしっかりラインナップされていたりするのです。逆に流行モノは言わずもがな、ですね。

衣替えをしながらワードローブを見て思ったことは、シンプルな洋服ばかりだけどこのシンプルさは深いぞと。「シンプルなものほど誤魔化しがきかない」という金言がありますが、永世定番と呼ばれるモノは基本的にシンプルです。そのシンプルなモノは時代を超えて永く愛され続けています。なぜでしょう?考えてみました。シンプルな簡素さの中に価値観と美意識を見立てているからです。これは安易なことではありません。奥深くて凄いことなのです。

話は少し逸れますが、私の趣味である腕時計などはそのことを如実に物語ります。例えば、パテック・フィリップの「カラトラバ」は1932年に誕生したラウンドケース(丸型)の腕時計ですが、すでにこの時点で「カラトラバ」は腕時計の完成形と言われています。この上なくシンプルな3針時計ですが、一切無駄のないデザインはひたすら美しいのです。

というわけで、シンプル(簡素)なモノが持つ価値や美しさを見直すきっかけとなった衣替えでしたが、このことはテーラーである我々の仕事でもあるわけです。簡素な中に美を見出す、これは永遠のテーマなのです。(大阪店 工藤)

 

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