Blog

WAIN SHIELLが帰って来ました。

本年もよろしくお願いいたします。さて、今年の第一報は春の新入荷服地の情報からお伝えいたします。あの、ロンドンのマーチャント(服地商)が再び世界の市場へカムバックしています。「WAIN SHIELL/ウエイン・シエル」です。’80年代までは飛ぶ鳥を落とす勢いで、大手のテーラーから支持されて来ましたが、’90年代半ば以降はミル(織物工場)が台頭するトレンドとなり、しだいにプレゼンスを失う状況に甘んじておりました。世界的なマーチャントである「スキャバル」社が、「WAIN SHIELL」の権利関係に係わる資産を買い取ってはいたものの、しばらく同銘柄の商品は供給されることはありませんでした。「あの、WAIN SHIELLもとうとう廃業か?」との噂が業界を飛び交っていたことは事実です。しかし昨年を境に、戦列に復帰してまいりました。伝説にならず、今を生きる服地マーチャントとして英国特有の野暮ったさを持ち味とした「WAIN SHIELL」が戻ってきたのです。島国の風土が産み出した一風変わった服地やひと工夫加えた色柄。そのユニークネスの中でも傑出していたバンチのひとつに「タワーブリッジ」があります。うれしいことにブランド復活に際し、当時と同じバンチまで復刻版としてリリース。当時、通に人気があったバンチ「WAIN SHIELL」の服地が自由に選べると言うからたまったものではありません。今回は、春先の着用を考えて290g台のオールウール服地を店頭在庫およびロンドンより取り寄せで展開いたします。