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batak Formal Wearがご提供するもの。

言うまでもなく、日常着ではないフォーマル・ウエアは着用機会が限られます。だからでしょうか、「着慣れない=着こなせない服装」と自らカテゴライズしてしまいがちです。そうならないためには着用の機会を拡げ、「定期的に着慣れる=着こなす」を実践することが大切です。洋装における正式なフォーマル・ウエアは19世紀~20世紀初頭に確定したヒストリックなスタイルだけに、本礼装といった礼装の度合が高ければ高いほど、舞台衣装的なニュアンスで受けとめられやすいことも「着こなせない服装」と感じる要因でしょう。たとえば、本礼装であるイブニング・テイルコート(燕尾服)やモーニング・コートは稀有な美しさに比例して衣装度も高く、なかなか自然に着こなすというわけにはいきません。準礼装のディナー・ジャケットやディレクターズ・スーツ、場合によっては略礼装のブラック・スーツでさえ着慣れない印象を持たれる方も少なくないでしょう。 batak Formal Wearはまず、ここに解決すべき問題を設定しました。当然、オーダーメイドですのでそのアレンジメントの自由度は自ずと高くなります。ですから、着用される方のキャラクターを見極め、引き算で控えめな雰囲気に仕上げるのか、あるいは足し算で華やかな雰囲気に仕上げるのか、慎重に判断します。要するに、「マッチング」です。お客様にフォーマル・ウエアとのマッチングを提供する事が私どもの最重要課題なのです。礼装にお客様を合わせるのではなく、お客様に礼装を合わせること。素材選びから、アイテムの組み合わせ方など「マッチング」の手法は多岐に渡ります。そのノウハウをご提供することが、今回、batak Formal Wearを立ち上げた主たる理由なのです。