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登りつめる男の、タテ縞。

江戸時代に南蛮貿易で日本に伝来したのが和装の縞(しま)柄だそうです。南の島からと届いた柄なので「島」と呼ばれ、それに「縞」の当て字をしたと伝えられています。縞柄は、ですから舶来というか、どこかハイカラな風情が感じられたため、無地柄や花柄に比べて粋な反物として流通していました。これは西欧でも事情が似ていて、ストライプには「他者より抜きん出たイメージ」があると言われているのです。就活にはNGですが、ベンチャーの起業家には好まれる柄とも言えるのはそんな印象があるからでしょうか。たとえば、ストライプ柄の中には「バンカーストライプ」と呼ばれている柄がありますが、名前の通り金融関係で成功を収めた、ロンドンのシティやNYのウォール街のビジネスマンたちが好んでオーダーしたストライプ柄のことです。一般的なストライプと言えば、ピン・ストライプ、チョーク・ストライプ、ペンシル・ストライプ、シャドウ・ストライプがあり、それぞれに幅が狭いものから広いものまで多種多様。現在、店頭ではこの中から春にふさわしいストライプ服地を厳選して取り揃えております。フレッシャーズにはオススメしませんが(フレッシャーズには無地を)、仕事に脂が乗ってきた世代やビジネスをご自分で立ち上げているようなお客様なら、気兼ねなくストライプを着こなせるはずです。

▲英「ダグデイル・ブラザーズ」:ダーク・グレイ/ナロウ ストライプ/280g

▲英「ダグデイル・ブラザーズ」:ネイビー カラードストライプ/280g

▲英「テイラー&ロッジ」:ダーク・グレイ+ブラウン ストライプ/スーパー120’s+カシミヤ/240g