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ヴィンテージ・ドーメル、続々。

ナイロンやプラスチックなどの化学製品が生活の中に浸透し始め、サイエンス時代の到来がリアリティを持って語られたのは1950年代後半でした。「テリレン®」が登場したのはまさにそんな時代です。英国で「テリレン®」、米国で「ダクロン®」、日本で「テトロン®」という商標が付けられたポリエステル系化学合成繊維。それは、紳士服地の世界に多大な変革をもたらしました。羊毛と似た性格を持ちながら、耐久性に優れ、シワに強く、着崩れないという素晴らしい特性を発揮。出張旅行に着るトラベル・スーツには最適だと判断され、「ドーメル」他、多くの服地メーカーが商品化しておりました。今回店頭にご用意しております「テリレン」の混紡服地ストックには「ヴィンテージ・ドーメル」が2着分。織元不明のものが1着分ございます。グレイを基調にした小粋な色柄などは‘60年代初期のロンドン子の間で人気を博したミニマル・スタイル(引き算の美学)を彷彿とさせます。

ウール×モヘア×テリレンの「ドーメル」3者混。布織は英国で行っています。1着分限り

ウール×モヘア×テリレンの「ドーメル」3者混。複雑な構成のオルタナティブ・ストライプ。

グレイの非常に細かいチェック。ネップが見えます。テリレン×ウール。遠目には単色に見えます。1着分限り。生産服地メーカー不明品。