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グレンチェックを着る。

グレンチェック(グレナカート)をビジネスで着るには日本の場合、多少の抵抗感があるかもしれません。相手先へ柄モノのスーツで伺うのは配慮が足りないと思われているからです。とはいえ海外では非常にポピュラーで、職種を選ばず着用されていますし、役職をお持ちのビジネスマンが着る細かい柄のグレンチェック(小柄やシャドータイプ)が悪い印象を与えるという認識はありません。お色の基本はグレイですが、ブルーやブラウンのウィンドウペインが入るものも多く、隠し味が楽しめるチェック柄です。当店では、「バタク・クロス」のバンチとしてこのグレンチェック(グレナカート)を常時ラインアップしていますが、ここ数年、注文されるお客様が徐々に増えて来ております。柄立ちが控え目なものですと一見単色に見えるお品もございますので、柄モノに抵抗があるお客様はそちらをお選びいただければと思います。柄は大きくなるほど(たとえば、プリンス・オブ・エールズ)遊び着の雰囲気が強くなります。ちなみに、スクリーンに登場するグレンチェック(グレナカート)を着る男と言えば、ボンド役のショーン・コネリー、「トーマスクラウン アフェア」のS.マックイーン、「ノース バイノース ウエスト」のC.グラント、「ブレイクファースト アット ティファニー」のジョージ・ペパードなど、見習いたいキャラクターばかりです。

バタク・クロスのグレンチェック。オールウール。300gのウエイト。低速織機で織ったヴィンテージ・クオリティ。柄の大きさはミディアムです。ドレープ系スーツにもサック系スーツにも適した普遍のチェック柄だと言えます。