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英国服地のド真ん中、ウィリアム・ハルステッド。

あえて「旧弊な英国」を持ち味にしている英国のミル「ウィリアム・ハルステッド」。今シーズンのコレクションが店頭に届いております。服地見本のいずれを見て相変わらずの頑固一徹です。英国らしさはブレません。なかでもバンチ名〈ブリティッシュ・クラシック〉においては、英国服地とは“かくあるべし”の標本を見ているような気分にさせられます。手で感触を確かめるハンドリングを行ってみると、いわゆるテーラー業界人が言うハリ・コシ(シワになりにくくパリッとしている様子)を十分満足させております。かつては英国のミルならどこでもハリ・コシが持ち味でしたが、ここ10年〜15年ぐらいは滑らかかつしなやかな着心地のニーズが台頭し、英国の老舗ミルでも「ウィリアム・ハルステッド」のようなピュア・ブリティッシュネスは過去のものになりつつあります。さて、このバンチの目付は220g〜360g。ウール素材は高級メリノウール100%で、通気性に優れた涼やかな平織り服地を揃えています。仮に、英国フレーバーが強いクラシックなスーツやジャケットをお客様が所望されるなら、「ウィリアム・ハルステッド」の〈ブリティッシュ・クラシック〉からお選びいただくと話が早いかもしれません。ほぼイメージ通りのスーツやジャケットが仕立て上がりますので。

英国標準のグレンチェックを筆頭に、その応用でもあるシャドーグレンチェックのバリエーション。

ストライプ系の服地群も変化球はなく、すべて直球勝負。それもかなり速い球筋です。