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450gのフランネルを、夏だから注文する。

あるお客様にとって、6月は冬の重衣料を誂える時期として捉えているといいます。理由は、新作の服地出揃っていいスーツをつくることができるから、だとか。また、あるお客様には12月の年末こそが、夏服地でオーダーをかけるタイミングだそうです。なぜなら、生産現場が繁忙期を乗り越え、その余裕がいい仕事をもたらすからだ、とも指摘されます。どちらも、注文服づくりの現場では必ずしも的を射た話ではありませんが、まったく的外れな指摘であるとも言えません。いずれにせよ、お客様が注文したい日に、お客様が注文したい季節感を、お客様が思い描く注文服として承ることが私たちテーラーの矜持でもあります。写真はストックヤードから引き抜いてきた、フランネルの服地です。英「フォックス・ブラザーズ」といえば、フランネルの上等品であるわけですが、今回の当店がストックしてるグレンチェック(グレナカート)のデキの良さには身震いがするほど、と言っても言い過ぎではないくらい卓越した逸品に仕上がっています。もしも、こういう良い品を見つけたら季節やクローゼットのスペース、お買い物の都合など考えずに「とりあえず、オーダーしておこう!」と決断しても後悔しないと思われます。そもそも季節なんて、巡り巡っていますから。

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Bespoke Tailor batak.