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羊・鹿などの革製グローブを、コートに合わせる。

革製品の多くに採用されている牛革。採取部分で、カーフ、カウ、キップ、ブル、ステアなどに区分され、紳士の服装品には欠かせない素材のひとつになっております。牛以外の素材も羊、鹿、馬、豚、山羊、カンガルーなどがあるにもかかわらず、なぜ牛革だけ生産量も流通量も大量なのでしょうか。それは、皮は食用・飲用(ミルク)の副産物として利用されるからです。牛肉が主食(宗教上の違いはありますが)の北米では、当然、牛革が革素材におけるメジャーとなります。それに比べ、シープ(羊)、ディア(鹿)、ペッカリー(イノシシに似た小動物)は少量しか出回りません。同時にソフトな革質を持っているという意味で、贅沢品であり、ギフトにも使われています。当店ではこのマイナーなレザーのグローブを、コートやジャケット着用時のアクセントとして推奨しております。写真はカバート・コートに、ペッカリーのグローブを合わせてみたケースです。いかがでしょう。グローブでカバート・コートがより上品かつ貴族的な雰囲気に変化して見えませんか。グローブを着用しないときは、ジャケット(主にスポーツ・ジャケット)の胸ポケットに入れておく使い方もあります。ジャケットにとってはチーフのような役割になるはずです。ぜひ、試してみてください。お取扱いは御苑店のみとさせていただきます。

上からシープ(羊)、ディアー(鹿)、ペッカリー(イノシシに似た偶蹄類)