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フォーマル服地選びのポイント。

「ひと口にフォーマルと言っても、単にブラック・カラーの服地を示すわけではありません。スーツ用のブラックとフォーマル用のブラックでは「黒の質」がまったく違うからです。フォーマル用に分類されるブラックとは「漆黒」であることが条件です。角度によってグレイに見える一般のスーツ地とは黒の深さが違います」と以前当ブログでご紹介しました。これに補足しなければならないのが、黒色以外に服地の織り構成です。綾目のタキシードクロス、平織りのブラック・ウーステッドだけでなく、モヘアや他の毛織を混紡したものもバリエーションとして各ミルやマーチャントで作られています。これらの毛織素材を設定する理由は、光沢感のあり方、仕立ての良さ、光の吸収具合など同じ黒でもその美点やテーラリング技術に影響を及ぼすからです。“こだわれば切りがない世界”ですが、何着も注文するわけではないのでどれを選ぶべきかの答えは注文時のフィッターとの対話にかかってきます。今回、お揃えした3点は、バタククロスの10%モヘア混バラシア(319g)、バタククロスのバラシア(333g)、ウッドグリーンアソシエイツのタキシード・クロス(400〜420g)ですが、いずれも狙いが明快です。わずかなモヘア混はさりげない光沢感を、ウーステッドなら控え目感を、そしてタキシードクロスは重厚感が優先してみました。礼装服地の場合は、盛夏を除く通年用として300g台から重くても400g台前半のウエイトで選ばれることをオススメいたします。ブラック・スーツ、ディレクターズ・スーツ、ディナージャケット(タキシード)、モーニング、燕尾服などすべての礼装にお仕立ていたします。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、キッドモヘアを10%混紡しておりますので、わずかですが光沢感があります。

「ウッドグリーン アソシエイツ」のタキシード・クロス。ややヘビーなウエイトですが、それが重厚感に寄与してます。

旧式織機で織らせたハリのあるバラシア。美しい仕立て上がりが期待できます。

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Bespoke Tailor batak.