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グレイ以外の「フラノ」はいかがでしょう。

冬のトラウザーズ単品のご注文と言えば、厚手のウール・フランネル地である「フラノ」が筆頭に挙げられます。ジャケット&トラウザーズの組み合わせにはなくてはならないアイテムだけに、すでに何本かお持ちのお客さまも多いはずです。中でもグレイの「フラノ」はネイビーやチェック柄などのジャケットに適合しやすいため、こだわるお客さまが冬の定番トラウザーズとして選んでいます。そこで、スーツ選びと違い、色合わせなどで気を付けたい選択ポイントがいくつかお伝えしておきます。まず、服地は膝が出にくいコシと紡毛(ぼうもう)らしいハリのあるものを。やはり英国製がオススメです。フィッテング(裾の設定)はハーフクッションまたはノークッションをお選びください。厚みと重みがある「フラノ」の場合、ワンクッションでも裾にたまった感じが出てしまい収まりが悪くなります。ノークッションにしても普通は裾がヒラヒラしてしまい決まりが悪くなるのですが、「フラノ」のような重さと厚みがある服地の場合は、クッションが少ない方がキレイな裾処理が可能になります。さて、グレイ以外の「フラノ」はどうでしょう。ブラウン、ブルーグレイなどもアンダーステイトな色ですので、上着を引き立てる効果が期待できます。また、グレイの因襲から抜け出ることで、オフウエアとしての「フラノ」の味わいに新鮮さを加えることも可能になります。

写真上)「ボアー・ローバック(ブルーグレイ)」/紺や黒のジャケットの組下にオススメです。

写真下)「アーサー・ハリソン〈フラキソニー555〉(オリーブ)」/ツイードジャケットの組下にオススメです。