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現代には存在しないスペックの、ヴィンテージ服地。

ヴィンテージ服地と言っても、’70年代のストック品は異質だと思われる方が多いようです。ご年配の方なら、時代がエキセントリックに傾いた若者文化の産物をイメージするかもしれません。しかし、「あるところには、ある」。’70年代のヴィンテージ・ストックでありながら、落ち着いた大人のクラシックな服地が、です。当店が見つけて来たのは、’60年代後半〜’70年代に英「テイラー&ロッジ」で織られた、〈ラムズゴールデン・ベイル〉の初期モノ。傑出した紡績技術から生み出されるこの毛糸は、初期モノとなれば弾力性、耐久性ともに後年の製品を凌駕しています。また、クラシックでありながらも、その色目にも注目してください。グレイベースのブルー×オレンジ、ブラウンベースのブルー×オレンジといった現代ではあり得ない構成を楽しむことができます。程良いピッチのオルタネイト・ストライプにも注目です。通好みのヴィンテージ・ストック服地の中でも、二度と出会えることのない品質の組み合わせ。春先を射程にしたご注文のスーツ服地候補として、いかがでしょうか。

服地Data :「テイラー&ロッジ」ヴィンテージ・ストック服地(’60年代後半〜’70年代)/ウエイト340g/ラムズゴールデン・ベイル」/オルタネイト・ストライプ(グレイベース ブル-×オレンジ)