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究極のアイリッシュ・リネン。

そろそろ早春〜初夏にかけての注文納期や服地(綿、リネン、モヘアなど)が気になる頃かもしれません。そこで、日比谷店から耳寄りな情報です。かつてアイリッシュ・リネンの名品として位置づけられた「モイガシェル・リネン」をご存知でしょうか。17世紀の初頭より麻布を生産していたミルです。拠点は北アイルランドのタイロン県。麻の栽培で産業が成り立っていたこの地で世界有数の品質を誇るアイリッシュ・リネンを供給して来ました。残念ながら、’70年代〜’80年代に暖簾を降ろし、姿を消しております。当店では、麻服地の仕入に際し、アイリッシュ・リネンの古着を捜索していたところ、「モイガシェル・リネン」の傑出したクオリティと出会いました(「バタク・クロス」でこのヴィンテージ・クオリティを再現しています)。現在、この「モイガシェル・リネン」は、「アルスター・ウィーバー」のサポートにより復活を遂げております。アイリッシュ・リネンがお好きな方なら、ひと目で気に入られるに違いありません。荒削りな仕上がり感に加え、背筋を張ったような芯のあるハリ。エージングが楽しめる先染めならではの色合い(アイリッシュ・リネンのほとんどは色目の注文に応えるため後染めです)。本格的なアイリッシュ・リネンをお求めなら、お選びになって損はないと断言できます。とくに、〈タイロン〉と命名された製品ラインは格別です。店頭在庫をキープしてありますので、是非、その素晴らしさをお確かめください。

服地Data:「モイガシェル・リネン」/ウエイト430g

▼モイガシェル・リネンを使用したヴィンテ-ジジャケット