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真似ができないヴィンテージ、あります。

春や夏の気配が感じられる気温になると、「モヘア」服地の注文が増えてきます。「モヘア」服地を選ぶ場合、ポイントになるのが毛糸の原料となるアンゴラ山羊の生育地とモヘアの混率です。現在、南アフリカとトルコがアンゴラ山羊の全世界における一大育成地とされていますが、品質ではトルコ産が優勢との評価が大勢のようです。混率で見ると、モヘア60%・ウール40%が理想的だと言われています。これは高混率モヘア地の開発に世界で初めて成功した、ドーメル社の製品「トニック®」と「スーパーブリオ®」のスペックによるからです。通年で着用可能なウエイト400gが前者。軽目の春夏向けが後者。どちらも、60%という高混率ながら、モヘア地にありがちな光沢が少なく、品の良いアンダーステイトな色柄に仕上げられています。当店が店頭在庫としてご用意しているものの中には、これらの服地特性が極めて良いレベルで楽しめるヴィンテージ品がございます。紡績方法、布織方法、原料など品質を構成するすべての要素が、作られた時代の作法に則っている、2着とない貴重な服地です。ちなみに、「トニック®」「スーパーブリオ®」ともに度々復刻品として企画・販売されてきましたが、オリジナル・ヴィンテージを超えた例は現在のところありません。ご注文・お仕立ての際にはドーメルのヴィンテージ・モヘアとお声かけください。(バタク日比谷 長谷川)