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ニューノーマルと不易流行。

ニューノーマル(新しい生活様式)という言葉を耳にする機会が増えましたが、私もお客様との会話の中でニューノーマルを強く実感しております。コロナ禍以前と今とでは明らかにお客様のニーズに変化が起きているからです。これまでも3月から初夏にかけては、趣味性の高いコットン・スーツやリネン・スーツ、そしてカジュアルな色柄のジャケットのご注文・ご相談が増える傾向でしたが、今年はご相談いただく件数が例年の比ではないくらい増えているのです。お客様の話を聞くと、今後もテレワークにより出社する日数が減り、まもなくするとクールビズも始まるので、スーツ(またはジャケット)を新調するにしてもビジネス然としたものよりも、オン・オフ兼用で使えるようなものが今の気分とのこと。とは言え、さすがバタクのお客様だと感心するのは、いくらオン・オフ兼用と言っても、ちゃんとしたテーラーで誂えたものを着たい、そして服地にもこだわりたい、というご要望なのです。そのように言っていただければ私もスイッチが入ります。今後はニューノーマルが新基準の常識となることは間違いありませんが、これからも我々が提供するスーツ(またはジャケット等)は変わらぬ価値を持ち、着用する人が誇りを感じるものでなくてはなりません。ニューノーマルの新時代でもアイデンティティを語る上で衣服は大切なアイテムに変わりないのです。環境が変化した方も、今まで通りの方も新調をお考えの際はお気軽にご相談ください。(バタク大阪 工藤)

▼「ブリスベン・モス」コットン地は他にも多数ご用意しています。

▼ジャケット地「ムーン」ウール&リネン(上:ブルーグレイ/ピンチェック 下:グレイ/グレンチェック)

PS. 故・大瀧詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」が発表されて今年で40周年ということで記念盤が発売されたり、ついにサブスク解禁だったりと3月は大瀧詠一ざんまいの毎日を過ごしています。発表されて40年も経つのに全く古くならない、むしろ新鮮にすら思える楽曲の数々。昭和平成令和と時代が変わっても常にテレビCMやドラマ主題歌に大瀧詠一さんの楽曲が使われることの偉大さから学ぶべきことが多々あるなぁ、と思う春です。