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ニット・タイの、もうひとつの着方。

そもそもニット・タイは1900年代前後にドイツで生産され、鮮やかな色柄に織り上げたものを避寒地や避暑地で着用したそうです(モノトーンのスーツにブラックのニット・タイは1960年代から)。つまり、オフの服装品として、ジャケット&パンツに合わせるのが常道でした。また、編み上げの素材感が涼しげな印象を他者に与えるため、とりわけ日本では「夏」のネクタイというイメージが定着しています。ただし、そうしたニット・タイの常識とは違う着方もあることをご存知でしたでしょうか。ビジネス・スーツに色柄のあるニット・タイを締める、という私どもがオススメしている着方です。バリバリのビジネス・スタイルであるストライプ・スーツや、ダブル・ブレストに合わせても何ら差し支えありません。ニット・タイを合わせる狙いは、ビジネス・スタイルの無味乾燥感を半減させ、プライベート感(趣味性)を表現するところにあります。これからの季節、いきなりノータイでシャツ1枚になるのではなく、スーツに鮮やかなニット・タイを合わせて、肩のチカラを抜いた感覚で軽やかに仕事をしてみませんか。(バタク日比谷 菅野)