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さすが!としか言いようがない仕上がりです。

4/22付ブログでご紹介した「フォックス・ブラザーズ」の服地でオーダーしていた私のスーツが仕上がりましたので、着用感や印象などをご報告いたします。春夏服地としては異例のヘビーウエイト500gということで、果たして着用感はいかがなものかと楽しみにしていました。まず最初の印象は、重力を体感できるほどストンと下に落ちる “落ち感” を強く感じます。これまでもツイードやフランネルなど500gを超えるヘビーウエイトのスーツやジャケットを着てきましたが、感覚としてそれらの服地以上に落ち感を感じます。また、この服地は4プライのヘビーウエイトになります。これまでの概念だと「硬い」「馴染むまで時間がかかる」といったネガティブな側面がありましたが、この服地にはそのようなネガティブな要因がありません。一見、硬そうに見える服地ですが、実は柔らかな生地感なのです。そのおかげでヘビーウエイトの重さもそれほど気にならず、最初からカラダに馴染む着用感となっています。これはストレスのない着用感ということです。次に、気になる通気性ですが、これが見た目以上に良いのです。目の粗い多孔性の服地ですが、メランジ調チャコールグレイのグレンチェックという色柄のおかげで、透け感が見事にカモフラージュされています。この服地を製品化するにあたり、本当に良く考えられているな、と改めて実感しております。敢えてマイナスポイントを申し上げれば、さすがに真夏の着用は厳しいかと思います。冷房の効いた屋内では問題ありませんが、屋外での着用はお勧めいたしません。しかし、見方を変えれば晩夏から秋まで問題なく着用できる服地でもあります。私は裏地を背抜きで仕立てましたが、総裏で仕立てた場合の着用期間はロングシーズンになるはずです。最後に、満足度は非常に高いスーツだと思います。そして、1年後、2年後どのような経年変化を見せるのか楽しみなスーツです。(バタク大阪 工藤)

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