例年であれば「厳しい残暑が続く関西です」の挨拶から始まる時期なのですが、いつになく秋の訪れを早く感じる今日この頃です。このまま涼しくなってもらい、爽秋を満喫したいものです。ということで、今回は初秋から春先までのロングシーズン着用可能なジャケット地をご紹介いたします。英「フォックス・ブラザーズ」のウーステッド・フランネルです。ウーステッド(梳毛毛織)とフランネル(紡毛毛織)という相反する毛織物を合体させたネーミングに「どういうこと?」と思われるかも知れません。これは、ウーステッドの毛糸を使ってフランネルのような風合いに織り上げた毛織物になります。この生地の素晴らしいところは、ウーステッドにも関わらず、フランネルと同じように全体的にぼかしが効いていることです。暖かみのあるブラウンの色味、チェックの柄立ち、どこから見てもフランネルです。もちろん、滑らかでしっとりソフトな手触りもフランネルそのものです。高いレベルでのこの仕上げはさすが「フォックス・ブラザーズ」です。朝晩が肌寒くなる10月から着用可能なウエイト300gも使い勝手に優れています。秋の空気に入れ替わる頃、街並みに自然と馴染むジャケットに仕上がります。(バタク大阪 工藤)
生地:フォックス・ブラザーズ ブラウン・グレンチェック
品質:ウール100% 300g
価格:ジャケット ¥162,800~