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2021年、所感としては。

2021年の大阪発信のブログは本日が最後となります。モノに対する価値観が変わってきている、と感じたのがコロナ禍が始まった昨年でした。そして、今年は次のフェーズに移ったように感じる年でした。これまでの仕事着としてスーツを仕立てるという価値観から、意味のあるスーツを仕立てるという意味的価値をお客様から強く感じる一年でした。例えば、所有満足度の高いスーツ、自己表現としてのスーツ、高揚感を楽しむスーツ、といったお客様の主観に基づくご注文が目立ちました。その一方で、中高年のお客様の “脱・お洒落” が進んだように見受けられました。お洒落に見られたい、お洒落をしたい、若く見られたい、という趣向から、年齢相応のスーツを着たい、枯れ様を愉しみたい、アンダーステイトメントに徹したい、という趣向への変化を強く感じる一年でもありました。これは真面目に大人のスーツ(洋服)の着方を再考しているということです。これは素晴らしいことだと思います。この発想があれば欧州に負けない素敵な中高年紳士が日本にも増えるはずです。来る2022年もお客様にはバタクの揺るぎない価値観を持ってご提案をさせていただく所存です。(バタク大阪 工藤)

追伸、年の瀬ですね。毎年この時期が来ると必ず聴きたくなる曲があります。ユニコーンの「雪が降る町」です。年末の情景描写と大して意味のない歌詞をゆるいメロディに乗せた聴き心地の良い曲です。ということで最後の締めは『世の中は色々あるから どうかお元気で お気をつけて』