映画『ダーティーハリー』(1971年アメリカ)を初めて見たのは小学生の頃、テレビの洋画劇場でした。アウトローな魅力全開の主人公ハリー・キャラハン刑事を演じたのは、今ではハリウッドの巨匠となったクリント・イーストウッド。見事なハマり役でした。いちいちシニカルに富んだ台詞の面白さや、自分の正義を貫くその姿勢に子供ながら痺れたものです。”44マグナム”というワードを知ったのもこの映画でした。大ヒットを受けシリーズ化されるのですが、やはり1作目の面白さは別格です。これまで数回見ていますが、70年代のアメリカの空気感やカルチャーを知る上でも面白い作品です。私的にはこの時代のラロ・シフリンの音楽が好きなこともあり、『ダーティーハリー』を見ると続けて『ブリット』や『燃えよドラゴン』も見たくなります。ところで、風貌が似ているヒュー・ジャックマン主演で『ダーティーハリー』をリメイクして欲しいと思っているのは私だけではないはずです(笑)。前置きが長くなりましたが、「フォックス・ブラザーズ」250周年アニバーサリーとして『ダーティーハリー』にインスパイアされたツイードが発売されています。ハリー・キャラハン刑事が着用しているジャケットをそのまんま完コピです。春先にサンプルを見た時は「ここに目を付けるか?!」と驚いたものです。と言うのも、劇中このツイードジャケットを着用している時間は短く、そんなに印象に残る場面ではないからです。御見それしました。唯一無二の色柄も素晴らしいのですが、ソフトタッチでありながらしっかり目の詰まった生地感は流石です。ソフトテーラーリングにより仕立て上がりから馴染んだような心地良い着用感となるでしょう。一見すると難易度の高い色柄のツイードに見えますが、実は案外コーディネイトしやすい色柄です。ワントーンで合わせることで都会的な大人の冬の装いが完成します。ユニークかつレアなツイード、これは所有満足度もかなり高いかと。限定服地となりますので、気になる方はお早めにお問い合わせ、ご来店ください。(バタク大阪 工藤)
生地:フォックス・ブラザーズ ザ・イーストウッド・ツイード
品質:ウール100% 460-490g
価格:ジャケット ¥217,800~