「耐久性のあるデザイン」を提案するためには、感覚的な話だけに終始していてはダメなんです。例えば、ホテル。そこを訪れる宿泊客をあらゆる方向から検証・整理し、ひとつのストーリーを発見して、そのホテルにもっとも「適合」したデザインを提案しなければいけない。デザインというのはサービス業です。体系的な技術と蓄積された自身の経験から、いちばんいい回答を選んで顧客にご提供するのが仕事。もって生まれたセンスや才能だけで対処するものではありません。そして、その前提として顧客との繋がりが重要なわけです。私は、それを自分のビスポークと重ね合わせて見ています。